いま話題のIoT。 その、ネットワークを事業にするソラコムのサービス説明会に参加してきました。
いろいろと面白かったので文字に起こしておきます。
最近の事情
- クラウドが整ってきたので、事業の開始リスク・失敗リスクが減少し、イノベーションが起こしやすい
- インフラ構築の莫大な初期投資が不要に
IoTを取り巻く環境
- IoTでビジネスを始めやすい環境が整いつつある
- しかし通信に対するイノベーションが少ない
- クラウドのように使える通信がIoTには必要
IoTの課題
- モノがインターネットに出るための接続について
- セキュリティ
接続
- 有線LAN → 場所の制約がある
- 無線LAN → 事前設定が難あり
- 3G/LTE → 便利だけど人向けプランがない。初期費用、通信費高い、長期固定契約
という背景から3G/LTEを使用するためにMVNO事業者となることに。
セキュリティ/通信プロトコル
- 暗号化
- 暗号化実装が必要だけど、デバイスには高負荷
- 認証
- 認証情報の個別設定必須
設備を持たないMVNO
MVNO事業者だが他の業者と異なり、パケットにたいして操作を加えるようなハードウェアは持っていない。
※通常のMVNO業者は自身のDCでハードを用意して実現している
- ソラコムはドコモの基地局から物理線を経由して、AWSにアクセスしている
- これまでハードで実現していたパケット交換や、帯域制御をAWS上のソフトウェアで実現している
- 通信制御に関してはユーザーに操作を開放している
サービス
SORACOM Air
- SIMをIoTにさすとそのまま通信ができる
- Webコンソールから動的に速度制限を操作できる
- 夜間は価格が安い
- 将来的には1つのSIMで世界中で使用できるように
SORACOM Beam/Funnel
Beam
- SORACOMクラウドからインターネットへでるところでセキュリティをかけている
- デバイス側からおくられてきたデータを暗号化する
Funnel
- デバイスからのデータを特定のクラウドサービスに直接転送するクラウドリソースアダプター
SORACOM Canal
- 閉域網同士をつなぐシステム
- Amazon VPCを使用している際に利用できる仕組み
SORACOM Direct/Door
- バックエンドがAWSではない場合に使用できるサービス
- 専用線/VPNで接続するサービス
SORACOM Endose
- 認証システム
SORACOM Gate
SIMにたいしてグローバルIPを付与する要望があったために作成。
- デバイスLAN接続サービス
- デバイスとサーバを1つの大きな仮想サブネットにするサービス
LoRaWAN
- 920MHz帯で免許が不要な帯域を使う
- LoRaモジュール
- 乾電池で数年稼働
- モジュールが安い
- 通信速度が遅い、上りしか対応していない
- 数キロの通信が可能
- LoRaクライアントをつけて、ゲートウェイ側にSIMを指して基地局外のデータを収集することも可能
IoTは新しいパスが生まれる
デバイスを作っている企業、解析を得意とする企業、これまで協業関係のなかった会社同士が協力していくことでIoTは成り立っている。そのためSORACOMではその間をつなぐことに注力しており、勉強会や交流会を主催している。
もりあがりを感じる。